
博愛会は、福祉農場コロニー久住開設50周年の節目に、大分県久住の肥後街道(豊後街道)沿いにおいて、新たな就労継続支援B型事業所として、農家レストラン「山田や」と甘味処「白丹屋」を4月15日(水)11:00にオープンする。
歴史ある宿場町の現状と新拠点

歴史ある宿場町・久住の今
久住は、熊本と豊後を結ぶ肥後街道の要衝として栄え、加藤清正や細川家の参勤交代、坂本龍馬や勝海舟も通った歴史ある場所。しかし現在は過疎化と高齢化が進んでいるという。
今回の「山田や」と「白丹屋」をオープンする事業は、国土交通省「住まい環境整備モデル事業」に選定された「宿場町再生・拠点づくりプロジェクト」として整備されたもの。かつて人と文化が行き交った宿場町に、地域の高齢者と障がいのある人たちを主役としたにぎわいを取り戻すことを目指しているという。
福祉がまちを動かす力に
博愛会は、「福祉は支えられるだけでなく、まちを動かす力になる」という発想のもと、この場所に新たな拠点を整備した。単なる福祉施設ではなく、人が集まることでまちが動き出す場所としての役割を担うだろう。
障がいのある人、高齢者、子ども、観光客といった立場の違う人たちが同じ場所に集まり、同じ時間を過ごすことで、まちはもう一度動き出す。江戸の道が福祉によってよみがえる、そんな新しいまちづくりが久住から始まっていく。
地域の食文化を体験できるメニュー

農家レストラン「山田や」
農家レストラン「山田や」では、地元の野菜や野草、椎茸や筍などを使い、地域のおばあちゃんたちが味付けするおばんざいを食べ放題で提供する。

甘味処「白丹屋」

酒まんじゅう
甘味処「白丹屋」では、街の造り酒屋「久住千羽鶴」の酒粕を使った酒まんじゅうや、昔ながらの製法でつくるぼたもちを提供。
地域に受け継がれてきた食文化そのものを味わえる。
多世代がともに働く風景と交流

ともに働く風景
「山田や」と「白丹屋」で働くのは、地域の高齢者と障がいのある人たち。
それぞれが無理のないペースで店舗運営に関わることで、世代や立場を越えて「ともに働く風景」が生まれるはずだ。

茶論自由堂
また、施設内には無料で開放されるコモンズ「茶論自由堂」を併設。子どもたちが宿題をし、地域の人たちが語り合い、旅人が立ち寄るような、そんな何気ない時間がまちの新しい価値となる時間を創出していく。
また、駐車場やトイレ、精米所も地域に開放し、観光客でも地域の人でも誰でも使える“ひらかれた場所”として設計される。KUKULUによる高齢者の無料送迎の拠点としても機能し、地域の移動や暮らしを支える役割も担っていく。
人が滞在したくなる空間設計

人が滞在したくなる空間デザイン
建物設計はまちづくりを得意とする設計士・佐藤勤也氏、店舗デザインはキツキテラスを手がけた長内デザイン室の長内研二氏が担当。
福祉施設の枠を超え、人が滞在したくなる空間デザインとして設計されたことで、自然と人が集まり、関係が生まれる場を実現する。
町の高齢者と障がいのある人たちが主役となる再生拠点「山田や」と「白丹屋」で、料理や甘味を楽しんでみては。
■レストラン「山田や」/甘味処「白丹屋」
住所:大分県竹田市久住町大字久住6113番地
(丸本チャ子)